サステナビリティ
地球は小さい。
地球の長い営みのほんの僅かな瞬間に、私達人間は高度な文明を発達させて来ました。その結果、便利な生活を手に入れましたが、急速な発展の影で、環境汚染、地球温暖化など、様々な問題が起こり、地球を苦しめることになりました。
まるで無尽蔵の資源を秘めているかのごとく、頼りにしてきた地球という星は誕生の時に太陽との位置関係がほんの僅かでもずれていれば、火星のように大気もなく冷たく、金星のように厚いガスに覆われた星になっていたのです。
そのように奇跡ともいえるバランスを備えた星の表面に、布切れほどの厚さの大気と海の狭間で私達人間は生活を営んでいます。地球は私達が思う以上に繊細で、壊れやすく、小さく、かけがえのない星であることを、そろそろ認識しなければなりません。
世界有数のメガシティ「東京」の礎を築いた150年ほど前の「江戸」は世界に類を見ない「リサイクルの発達した町」でした。「古紙再生」はいうに及ばず、普段着は「古着屋」が当たり前、「下駄」、「陶器」、「ホウキ」の至るまで、様々な修理・再生業が発達し、人々は食材はもとよりこれらすべてを最終的には肥料・燃料にする徹底ぶりで、町はゴミがなく、訪れた外国人が驚嘆するほど清潔でした。
そんな「江戸」のDNAを受け継ぐ私達が、世の中のあらゆる資源は地球からの「借り物」と悟り、21世紀の循環型社会が到来していることを認識して、使い捨ての社会と決別するため積極的に行動に移さなければならないのです。
カサイの取り組み
使い捨ての社会と決別するために
地球上に存在するすべてのものが、多様性と生産性を失うことなく将来にわたってその機能を継続すること。それがサスティナビリティだと私たちは認識しています。缶やペットボトル、アルミなど、当社が扱うアイテムはもともとは多くが自然界にあったものです。製品として使われたあと、放棄してしまっては地球の資源は将来、枯渇してしまうでしょう。リサイクル素材としてスムースに再利用できる形に戻してあげること。それが私たちカサイのミッションです。
持続可能な未来へ
リサイクル事業を通じて地球環境への貢献
SDGsがいわれる昨今、リサイクルも多様な視点から見つめ直す必要があります。単に資源の再利用にとどまらず、輸送エネルギーの効率化や廃棄物の削減など、できることはまだたくさんあります。カサイでは純度の高い資材を輸送に最適なサイズにプレスし、さらにそのまま溶解処理のできる特殊樹脂ベーラーでまとめています。お客様に満足いただくことはもちろん、持続可能な社会の実現に微力ながらも貢献できれば幸いです。
SDGsとは
2015年9月に国連で採択された2030年までの世界目標。
国連「持続可能な開発サミット」で、人間、地球及び繁栄のための行動計画として全ての加盟国の総意で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に、「持続可能な開発目標(SDGs)」が盛り込まれています。
SDGsは17分野にまたがる目標と169のターゲットからなり、社会・経済・環境の3つの側面において均衡をはかりながら、2030年までの達成を目指して、政府のみならずあらゆる人々と組織が連携して取り組む目標です。「誰一人取り残さない」を掲げ、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、持続可能な社会を目指す。その具体的な目標を掲げるのがSDGsです。